そうま農園

青森りんご界を冷静視する、注目の成長株

「食べたことのないりんごを味わってみてください」

相馬一仁（そうまかずひと）
農園名：そうま農園

伝統を継ぐ若きチャレンジャー

9月24日生まれ。青森県弘前市大沢出身。

釣りと熱帯魚観賞を趣味としている他、10年続けた水泳で培った体力を栽培に活かしている。
学業を終え、東京で働き始めたある時、高値で売られていたりんごを購入、幼い時から当たり前のように食べていたりんごの美味しさとかけ離れた商品に愕然とする。この経験から青森りんごの本当の美味しさを広めなければ、と心機一転、100年以上続く農家である実家に戻りりんご農家となることを決意。
歴史と伝統ある栽培方法も守りつつ、自分が美味しいと思った品種を作るなどの挑戦もする、それが相馬さんのやり方だ。

栽培のこだわり

手を加えすぎない自然な栽培

標高300m以上の中山間地では昼夜の寒暖差が大きく、糖度の高いりんごができます。
こだわっているのは土づくり。土の力を活かすため、なるべく自然な状態に近づけることを意識しています。化学肥料を使わない・除草剤を使わないのはもちろんのこと、草刈の回数も年に三回まで減らしています。そこにいる虫や微生物がいなくなるのを防ぎ、土そのものの力を高めるためです。土が生きていれば堆肥も必要ありません。
生態系を活かした自然に近づけた栽培がこだわりです。

やはり味にこだわる

当園のメインは葉取らず栽培です。通常は色付きを良くするため葉取りをします。しかし葉を取らないことで、より多くの栄養を実に送ることができ、おいしいりんごが栽培できます。
また当園ではりんごの木1本当たりで収穫できる量は減りますが枝を少なくしています。
そのおかげで葉を取らなくても色もよく付き、味も凝縮されたものになります。
量よりもとことん味を重視した栽培にこだわっています。

直接の対面販売で「青森りんごのこだわり」を伝える

自然を相手にする農業はリスクも高く作り手が少なくなっています。青森県のりんご産業が途絶えないように、りんご栽培の魅力をたくさんの人に知ってもらいたいんです。
りんご栽培をしたことがない人でも、栽培してみたいと思ってもらえるような明るく楽しいりんご作りを目指しています。対面販売でお客様に直接こだわりを伝えるのもその中の一つだと考えています。

販売予定のりんご

葉とらずサンふじ

袋かけをせずに太陽光をいっぱい浴びせて栽培される「ふじ」。
甘みと酸味のバランスが良く果汁も多いので老若男女に人気の品種です。
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王林

「りんごの中の王様」という意味を込めて命名された品種で「ふじ」や「つがる」に次ぐ生産量を誇ります。
表皮の斑点が特徴的で独特な香りがあります。

こうこう

両親が赤いのに黄色品種として生まれたりんご。生産量が少なく青森県でしか栽培していないといわれています。蜜が多く甘さと酸味のバランスが良く歯切れのいい食感が特徴です。

こうとく

収穫直後は蜜が多く、一部の良質なものは非常に高値で取引されるためなかなか市場に出回りません。甘さ控えめで酸味のある、ほどよい硬さの多汁りんごです。

アンビシャス

りんごの中では小玉で南国のフルーツのような香があり、少ない酸味で梨のような味わいのあるりんごです。栽培方法が難しく青森県内でもほとんど作られていません。

サン金星

多汁で独特な香りが特徴的。
袋をかけない「サン金星」は、日焼けして見た目はいまいちですが、太陽の光を存分に浴びて芳醇な香りが更に濃くなり、甘みも増します。

シナノゴールド

長野県で生まれた品種で2002年に海外進出も果たしています。
甘さも酸味も十分にあり適度な歯ごたえがあります。

生りんご以外のおすすめの食べ方

蜜入りのりんごを皮ごと輪切りに！

蜜が入っている＝りんごが完熟となり、水分をたっぷり蓄えている状態です。この状態のりんごを好きな厚さにカットして芯を残すように食べて頂くのがジューシーさを楽しめるのでおすすめです。